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イースターはいつ？
復活祭の日付の確定法には東方西方の教会により違い、両教会対立と歩み寄りを繰り返しつつ、現在でも協議が続けられているものの、いまだに統一には至っていません。

一応、西方の教会の復活祭は春分の日（3月21日）の後の最初の満月の次の日曜日となっています。ですから、イースターは年毎に、早くて、3月22日から、遅くて4月25日の間で日が変わり大変複雑です。一方、東方正教会では、別の計算方法を用いるため、イースターが西洋とは４～５週間ずれることもあります。今年2006年は 4/16です。2007 4/8、2008 3/23、2009 4/12、2010 4/4と計算されています。

毎年２月下旬から３月上旬頃に「灰の水曜日」(Ash Wednesday)がきます。この日の前数日間を謝肉祭(カーニバル)といって、大騒ぎをします。そして、灰の水曜日にはじまる四旬節の40日間（日曜日は数えない）は、1年の典礼の頂点である復活祭を目指しての準備期間です。この４０日間というのはキリストが荒野で４０日間の断食の行を行った故事にちなむものです。昔はキリスト教徒はこの期間肉を食べることを控えました。
灰の水曜日にはカトリック教会では、旧約聖書にあるように、「人間は塵（ちり）からできた小さな存在である、ということを思い起こし、謙虚に自己をふり返り見つめなおす懺悔の日です。教会で前の年の「枝の主日」に祝福された枝を燃やして作られた灰を額に十字架の形に灰をつける式を行います。

イースター前の一週間は「聖週間」と呼ばれ、キリスト教の典礼の中で非常に重要な位置を占めています。特に復活復活祭前の日曜日はパーム・サンデー（日本語では枝の主日、復活前主日、棕櫚の主日、受難主日など）と呼ばれ、キリストのエルサレムへの入城のときの逸話からその名前がつきました。 ヨハネ福音書では、エルサレムに来たイエスを、群衆が棗椰子（なつめやし）の枝を手に持ち「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように、イスラエルの王に。」（ヨハネ12:13、新共同訳）と叫んで迎えたといいます。エルサレムでは人々が彼の足に手のひらを乗せたと言われています。復活祭前の三日間は「聖なる過越の三日間」と呼ばれ、聖木曜日（洗足木曜日）はキリストの受難の前の晩に催された最後の晩餐を記念する日です。聖金曜日は受難の日、キリストが張りつけにされ、十字架の上でなくなった日です。
この聖週間と四旬節はキリストの復活であるイースターをもって終わりになります。